『きみにしか聞こえない』

仙台フォーラムにて。
昔受けた小さな心の傷が原因で人と積極的に関われず友達がいない女子高生。 「かかってこない携帯ほどみじめなものはない」という彼女は携帯を持っていない。 そんな彼女がある日公園で拾ったのはかわいいおもちゃの携帯だった。 
なんていう始まり方のこのお話。 あの心で思うだけで通じる電話?の正体はなんだったの,なーんてところが気になってしまう人は,すごく冷静な人か繋がりに疑いのないしっかりした人間関係を持っている人なのでしょう。 この主人公のような不安を感じたことがある人はそんな疑いを持つ前に「自分もホントの気持ちで誰かと繋がることができたら」という気持ちで引き込まれていくんじゃないかなぁ。 最後は哀しい方の結末はこうなるんだろうなぁ...という方向に進んでしまうのです。 ここはぜひ最後に「なるほど,こういう展開があったか!!」と感じつつグッとくるような仕掛けが用意してあればきっとこの作品も大ヒットってことになるのでしょうが,「ホントの気持ちで誰かと繋がることができたら」という憧れ?が強い人にとっては佳作になるんじゃないでしょうか?
しかし動く成海璃子さん(「ちゃん」じゃなく「さん」って呼んでしまう落ち着いた顔立ち)を大きなスクリーンで見たい,それだけで見る価値があるなんつーことをいう人もいるんでしょうね(^-^;
主演の成海璃子さん,小出慶介さん,ふたりとも同じ時期に他の作品が公開されてますね。 売れっ子さんですなぁ。 特に成海璃子さんは主役として参加した映画で今年公開されるもの3作目なわけで。 他の「神童」や「あしたの私のつくり方」も見てみたいな。