「硫黄島からの手紙」

MOVIX仙台にて。
ちょうど上映開始時間が「武士の一分」と重なっていたのですが,客はこちらの方が多かったようです。 若いカップルも多くてちと意外でした。 映画見終わった後でどんな会話するんだろう...。

ストーリーとしては雑誌などで紹介されているそのとおり,そのまま。 ということであまりびっくりするような場面というのはなかったのですが,やはり映像として見ることで感じる重さってのありますね。 「自分の信じた正義を貫け」ってことが一番大きな主題のひとつだと思いましたが,誰かの「あいつなんかムカつかね。 無視しようぜ。」みたいな形からいじめが発生してしまう日本ではなかなか難しいことかもしれないなぁと。 このシンプルなテーマじゃなく「戦争はどういう理由であっても良くない」なんて使い古された題目しか感じられないとしたらもったいないことだなぁと。
今回もこの監督はできる限り静かで日米どちらにも寄らない語り口でした。
これはこれであまりなかった書き方なのでいいのですけど,軍や兵を国家戦略の駒のように考える国の上層部と,実際に「駒の立場」である兵の思惑が直接触れ合ったときにどのような反応を起こすか,みたいな脚本が見てみたいなぁと思ったり。 イラク戦争なんてちょうど旬のいい題材がありますしね。

んで,この映画の前に「インファナル・アフェア」のハリウッド版リメイクである「THE DEPARTED」の予告編が流れてました。 来年の1月20日から上映だとか。 これは見に行かないと!!