『This is It』

やっぱりすごい才能の持ち主だったのだなと。
ただの文字列の並びであるセットリストをバンドとコーラスが演奏し、バックダンサーが踊り始めると同時に彼の中からどんどん歌が湧き出て来て体が自然に動く...そのセットリストの選択からステージで再生するための映像を造るための準備、スタッフやバックダンサーを選ぶという作業はそのずっと前から始まっているわけで、そこにもマイケル自身が立ち会っている....ということはどこからどこまで計算してるんだ!!とただただ驚くばかり。 そのしっかりした(少なくともマイケルの頭の中では)プログラムを元にリハーサルを重ねるうちに更にどんどんアイディアが出てくる...。

彼といっしょにリハーサルをやっていたバックダンサーやミュージシャンが「彼と一緒にやるのが夢だった」、「これまでのキャリアの頂点だ」と口々に言っていましたが,そりゃそうだろうなぁ〜と思います。 リハーサルの結果をファンの前で形にすることができなかったのは本当に残念ですが、今回こうやってリハーサルだけでも目にすることができてよかったなぁと。 でなきゃリハーサル風景なんてライブDVDの特典映像としてちょこっと盛り込まれる程度のモノになった可能性もあるわけですから。

マイケルのファッションとか整形を繰り返したと思われる風貌はちょっと「(^-^;」という感じとはありましたが、それとは対照的にスタッフとのやりとりは非常に紳士的で日本のタレント上がりで何らかの間違いでアーティストとして扱われている輩などよりきっと仕事しやすい人だったんだろうなぁと。 もしマイケルと一緒に仕事をする上で困ることがあるとすれば、彼の中にはしっかりしたイメージがあるようなのにそれを理解して実現できないと思っちゃうことかなぁと思います。

あ〜,久しぶりにちゃんとしたライブを見たくなってきました。